【街づくり講演会内容】
❶講 演: グラングリーン大阪のまちづくり
講 師: 神林 祐一 氏
(元 三菱地所株式会社 関西支店 グラングリーン大室室長
一般社団法人うめきたMMO事務局長)
❷説 明: リニア中央御新幹線の開業に向けた名古屋駅周辺のまちづくり
説明者: 伊藤 大氏(名古屋市 住宅都市局長)
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今回は2人のゲストを迎え、2024年9月に先行してまちびらきを迎えた「グラングリーン大阪」の取り組みと、リニア中央新幹線の開業に向けた名古屋駅周辺のまちづくりについてお話いただきました。
まず、神林様より、大阪駅前の大規模複合再開発の一環として公民連携でプロジェクトが進められてきましたグラングリーン大阪について、「まちでの出会いが、様々な価値を創造し、持続的にみんなと社会全体を良くしていく」ことを目指し、みどりに包まれた公園や多様なアクティビティを楽しめる施設の計画・開発を進められてきた経緯をご紹介をいただきました。
グラングリーン大阪のオフィスやマンションの契約が順調に推移しており、マスコミ等にも好意的に取り上げられ、公園を訪れた方々からの反響も大きいとのこと。とくに広大な芝生とともに、空やビルを鏡のように映す水盤やフェスなどの大規模イベントが開催できるスペースも備えており、休日は子ども連れのファミリーで大賑わい。アクセスも良く、のびのびと遊べる公園は、「ベビーカーが想定の10倍来ている」と驚きの状況を教えていただきました。
駅の顔としての良質な空間を創出することや、滞在空間を確保することで、新たな価値を醸成することができる。様々な面でその街の価値を高めていける可能性があることについてお聴きすることができました。
 
さらに、リニア中央新幹線の開業に向けた名古屋駅周辺のまちづくりでは、伊藤局長より、リニア開業を見据えたまちづくり構想等の策定経緯や、名古屋駅周辺の主な取り組みをご紹介いただきました。
名古屋駅周辺の主な取り組みでは、リニア駅上部空間を、広場利用を主とした公共的空間として活用することとともに、名古屋駅前広場周辺の再整備として、駅東側前の広場の計画についてご紹介いただきました。また、桜通の道路空間再整備について、駅の中央コンコースから「まち」にまっすぐつながる駅前広場の再整備とともに、桜通を名古屋を印象付けるメインストリートとして再整備し、歩いて楽しい桜通への再生についてお聞きすることができました。
 今回の講演会では、官民双方のお話を伺うことができ、名古屋駅の再整備を契機とした街魅力の向上に向けては、官民のノウハウを双方に発揮するための連携とデザイン、運営が不可欠だと感じました。
参加者の皆さまからは、「駅前に広場を作ったことによる効果を見る事ができて大変刺激を受けた」「大阪うめきた地区の再開発のにぎわい作りの工夫と、名駅周辺の街づくりの最新情報がよくわかった」などのご意見をいただきました。引き続き、会員の皆様、行政関係各所の皆様と連携して歩んでいければと思います。 ご参加くださいました皆様、誠にありがとうございました!
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